2011年

4月

17日

写真技術 #004 カメラフイルム考

 

さて、基本的な練習スタイルが見えた上でやっと実践編、カメラのお話です。

 

ですがしかーし、僕の講義ですので まともなカメラ談義のはずがない!www

 

皆さんがカメラだと思っているモノは、アナログ写真時代から撮りまくっている僕から見れば、実はデジカメ=フイルムなんです!

 

はて、どういうことか?? 

 

答えは簡単。

メーカーによって色に対するスタンス、解釈(色相、カラーバランス)がバラバラなんです。

(しかもカメラメーカー間による広告合戦の結果、ちゃんとしたスタンスで紹介されているカメラ記事が微小)

 

同じ風景がフジとコダックで別世界になるように、メーカーが違えばデジカメ画像だって別風景なんで、さきほどのデジカメ=フイルム という結論に達するのです。

 

そこで僕はフイルムを選ぶがごとく、もっとリアルで実践的なカメラ選びをこの考では紹介していきたいと思います。

まず、ざっくり。メーカー毎の特徴を、プロの視点から独断と偏見で。

 

かなり長くなりそうなのでこの章ではデジタル一眼上位三社+αを述べる事にします。

 

 

キヤノン→画像処理エンジンdigicが、まず一旦画像をぼかしてから処理する関係で甘めの描写になりがち。そこを逆手に取った緩めの肌再現が特徴のため、人物、とくにグラビア、ファッション系の撮影で重宝されているメーカーです。当然、色相上転んで行くベクトルはマゼンタ、レッド系の方向です。

連結撮影時の転送速度が速いのもプロが指示する大きな理由ですし、最近ではHDムービーカメラとしても動画業界標準カメラになりつつあります。

 

ニコン→画像処理エンジンEXPEED がキヤノンとは打って変わって、ぼかさない処理から入るために非常にシャープな絵が撮れます。加えてニッコールレンズが硝材から厳選され作られているレンズなので(日本ではニコンとフジノンの二社のみ)結像が優れ、処理エンジンともあいまって、きっちりかっちりした絵作りが特徴です。色相はメーカーカラーでもあるイエロー系に転んでいく特徴があります。ちょっとヤニっぽい描写は欧米系の光に向いているかもしれません。

連結撮影時の転送がキヤノンにくらべ、やや遅いので、人物のスタジオ撮影では注意が必要です。


ソニー→画像処理エンジンExmor(エクスモア)が非常に優秀で一番フイルムルックな処理をします。しかもソニーは日本一のCMOSセンサーメーカーなので(ニコン他、キヤノン以外のメーカはほとんどソニー製のCMOSセンサー)エンジンとの相性がよく、高感度も強いため絵作りの良さがずばぬけています。レンズもカールツアイスはじめ、標準のアルファレンズでさえ元ミノルタの設計陣なので非常に光を美しく捉える描写をします。数値上で優秀なのはニッコールなのですが、情感を捉える描写はソニーのレンズがずば抜けて素晴らしいです。光の再現にもっとも注力が注がれているメーカーです。

ただ、連結撮影がフラッグシップのアルファ900しか対応していないで、限られたプロしか使っていないのが現状です。

 

オリンパス→CCDサイズがフォーサーズという独自企画のメーカーです。画像処理、およびアートフィルターも独自企画なので、すこし癖のある描写をします。当初、コダック製のCCDを使っていた影響で今でもコダックフイルムルックな描写が特徴です。その辺りもあいまってカメラ女子や旅カメラとしては絶大な人気があるメーカーです。ズイコーレンズも優秀な描写をします。


パナソニック→こちらもフォーサーズという独自企画です。家電メーカのイメージが強いですが、中中優秀な描写をします。

特にHD動画撮影ではキヤノンよりもいい!と映画業界人うけのよいマニアックなカメラメーカーです。事実ダウンロード経由でビットレート書き換えらた改造タイプのGH2には強烈なファンがついているそうです。初期型のGH1も相当に映画カメラマン受けがよく、現在の中古相場約¥20,000−は相当破格かもしれません。動画中心ならば、間違いなくおすすめのメーカーだと思います。

色相に特徴があり、提携しているライカの色思想が反映されています。赤の描写が独特で派手目な色再現をします。

 

取り急ぎは以上ですが、プロ用のフェーズワン、リーフ 

アマチュア用のコンデジも フォトディレクション上、非常に大切な機材ですので別考でまとめて紹介します。

 

で、フォトディレクション上、ようはなにが一番のポイントになるか。

 

そう、それは画像処理エンジンが一番のポイントなんです。

 

そういう描写が結果的にユーザーやお得意様の感情を動かすか、どうか!?

 

ぼくのカメラ選びは そこ一点! なのであります。

 

みなさんもフイルム選ぶようにカメラを選べれば、もっともっと手っ取り早く欲しい絵が得られるかもしれませんね。

 

 

僕はあまりカメラを重視しませんので、それぞれの詳細は

デジカメウオッチなど覗いてみてくださいね!

 

 

やはり一番大事なのは「何をしたいのか」その一点なのです。

 

 

 

 

次回 引き続きカメラのお話+αです。