2011年

4月

22日

写真技術 #007 bokeh/ボケ

 

拙者撮影の いまだ、池袋駅に貼ってあるこのB1ポスター連ばりシリーズ

 

ECD 大島征夫さん CD+PL 山本高史さん

そしてAD が 田中友朋さん 小島洋介さん という豪華スタッフなのですが、ビジュアル的な胆は何か。

 

ズバリ ボケあし なんですね

 

モデルの天田優奈ちゃんの 目とコピーの「Suicaでピピッとお買い物」以外はピントが無い。

 

つまりボケボケのB全ポスターなんです

 

そう、写真にピントって別になくってもいいんですよ。

むしろ無い方が見てる側に気持ちって、入り込みやすいもんなんです。

 

この同じECDとADで(カメラマンはケイオガタさん)サントリー角ハイボール 小雪さん編B倍ポスター作ってるんですが、そっちのほうが もっとピントがない てかどこにもピントが無いんです

でも お得意様もタレント事務所も 「むしろ無いからいい!」と太鼓判だったそうな。

 

本当のビジュアルコミュニケーションを知っている人たちは「何がしたいのか」がハッキリしているんです。

 

結果的にその方がお客様に気持ちが伝わることを熟知されているんですね。

 

 

 

そんで、もう一丁。

拙者撮影のB全ポスターを。

 

 

 

 

2005年撮影の明治製菓手作りチョコキャンペーンの宮崎あおいさんです。

当時まだ二十歳だった彼女はまだNHKの連ドラとかには出る前で、僕も当然彼女を知らなくて、現場で「初めまして」って挨拶したくらいで。

 

ADはキメゾー書いてる糸乗健太郎さんで、当初STで合成案出して来てたのを、「好きになる感情はやっぱロケでしょ♬」と僕が話をひっくりかえし結果的には横浜のハウススタジオで自然光ベースで撮影しました。

 

僕も糸乗くんと組み始めた頃だったので、「好きになる時のあのキュンとなる感じを出そう!」とかなり必死でwww

このときは かなり勝負をかけて ピントを浅くしました。

そうじゃないと好きな感じにならない!と読めていたので。

 

(当日の天候が良かったのと、彼女あてに本番前、ナント三大陸映画祭の主演女優賞を採った一報が入り、現場の空気がハナからハッピーモード全開だったのでかなり救われました記憶が有ります。

帰りがけ、車からわざわざ乗り出して僕宛に手を振ってくれたのが忘れられません。爆笑)

 

結果的に選ばれたカットには目にすらピントはあっていませんでした笑(スタイリストの藤井さんが特注で作ってくれた衣装、それもわざわざ付けてくれたボタンにあってますwww)

 

でもちゃんと感情にはピントがあっていたのでお得意様始め、皆様方にも大好評でビルボードや柱巻きやチョコスク(kioskの明治さん買い取り枠)にまで予定を上回る出稿量で掲出されたのでした。

 

以降、明治製菓さんとのご縁は続き、2006年度の沢尻エリカ編、2008年度の木下由樹奈、水沢エレナ編と三度もこのキャンペーンには呼んで頂くことができたのです。(ほか、キシリッシュ福山雅治鼻のOL編にも呼んで頂けましたw)

 

 

やはりここでも「何がやりたいのか」がハッキリしていたので、素晴らしい結果を得ることができたのです。

 

 

感情直結型の写真にピントはいりません。むしろピントなんて無い方がかきたてられる何かがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が撮ったここ数年来でもっとも目に見えない何かが 

光臨した写真のうちの一枚ですwww

 

 

そのくらいものが写っちゃうんですね、ボケあしには。

 


ちなみに英語でもボケ=Bokehなんですね。

あの感じは英訳できないらしいw