2011年

4月

29日

写真技術=光を読む

 

 

写真技術=光を読む

 

 

光を読む、というのは写真技術に於いて最も基本的な行為です。

全ての流れはここから始まりここへと戻ります。

 

例えば日常の中の非日常の光。

デート中に彼女が見せる何気ない一瞬のしぐさにドキッとする自分は一体、どこの何を見てドキッとしたのでしょうか?!またその時の視線の移動や彼女との距離やまばたきの回数はどれくらい!?

 

そういう状況そのものが、全て糧となりフォトディレクションの基幹となります。

 

ここに同じ受講生の山口さんが撮影された桜の写真があります。

 

 

 

撮りっぱなしのデータですが、古墳に咲く桜はけなげで儚いですね!

しかし、山口さんは緑の色身が気に入らない、とのこと。

 

そこで僕がレタッチしてみました。

 

 

どうですか!

春先のけなげで儚い光が より増幅されたように見受けませんか!?

 

この上がりを見た当の山口さんの大満足な表情が僕には忘られませんwwww

 

解りにくいので拡大率あげてもう一度。

 

 

ちなみにこのレタッチにおいて色身はさほど重要ではありません

(色身はスパイス程度にしか触ってません)

 

最も重要なのは山口さんの草萌ゆるモノが好きな感情を写真上で再現することなのです。

 

そこで僕がフォトショ上で触ったのは以下の通りです。

 

 

 

背景のコピーにシャドーハイライト(シャドー35%)を46%通常で乗っけた以外のレイヤーは全て100%通常でのっけただけです。

 

 

ポイントを解説します。

 

 

まず再現したのは、萌ゆる感情=女子と会話している時の青春男子の視点の動き、つまり初デートの男子の視点の動きですwww


 

メインの桜(女の子)を大きくじっと見つめた後、照れてしまいまず左にそして そわそわしてすぐ右に それぞれ小さく移動させてます。

具体的には新規調整レイヤーのトーンカーブで適度に明るくした後、レイヤーマスクにグラデーション(円錐形)かけてます。この画像の場合、それを大小三カ所です。

人は見ている部分を明るく勝手に調整して見てるもんなのです。

 

そう、だれしも男子が経験したあの 恋にドギマギした時の視点の動きを画面上で再現したにすぎませんwww

 

これだけでも相当青春男子の感情には近づきましたが、まだ足りません。

 

木の幹のシャドー部の情報など、やや曇天なためのっぺりとした感じになり気味なため、光の立体感=透明感に欠けるのです。

皆が大好きなあの光の透明感が足りません。

 

なので ここで背景をコピーし、イメージ→色調補正→シャドーハイライトをシャドーのみ35%掛け(シャドーハイライトは新規調整レイヤーがないので、必ず元画像コピーして調整レイヤー化するクセつけてくださいね!)

元画像を起こしすぎないように不透明度で調整。結果的に46%通常でのっけて画面全体のシャドー部の情報を持ち上げる事により、より立体感を出したのです!

 

 

 

 

どうです!かなり近づきましたね! 

木の幹の情報が出る事により、よりトンネル効果が増して遠くから女子を覗いてる感も満載になりましたwwwwwww

 

しかーーし、ここからがプロの領域。

僕は色白の女子が好きなのです♬

 

なので特定色域の選択で 白色系つまりこの画面上の桜のハイエスト部分のY味を29%抜く事によりすっきり色白=萌え〜感を出しました。

そしてトドメ、イエロー系にマゼンタ+14%足しです。キヤノンのエンジンdigicはマゼンタ系を重んじる色相なので、葉っぱなどの緑などに深みが足りず、そこはそっと解っている大人が後押ししてあげることにより、大人の女に仕上げる事が出来るのです(爆笑)

 

 

 

 

 

で、やっと青春男子の儚い恋は成就したのです。

(プロの後押しによって)

 

 

 

 

 

いかがですか!?

 

これが僕のいう フォトディレクション術です。(ごくごく一部ですが)

そんなに難しい技術など必要なく、ようは自分のココロの中にある感情の記憶を調整レイヤーなどで再現してあげるだけ!なのです。

それが僕のいうところの「光を読む」行為なのです。


 

これで山口さんの想い出は一つ、僕の解釈によって美しく書き換えられる事となりました。

 

そう、人の思い出なんて勝手なものなんです。だったら美しく残す!その感情こそが愛なんです。

 

 

 

思い出は常に美しく

 

 

 

それが写真技術を使った光への道の第一歩なのです。

 

 

 

 

 

 

PS.山口さんへ

 

この写真、とっても山口さんらしい 素敵な写真だと思います♬

 

是非、今後はこの写真技術を使って身の回りの皆さんを撮影し、全員の美しい思い出作りをしてあげて下さいね!(特にご両親)

光は一瞬で通り過ぎてしまうものですので。。。

 

撮影データみました。ズーム105mm 絞りF4.5ですね!

35mmフルサイズの105mmは注視を越えて凝視の目線です。(105mm=やさしい凝視です。135mm以上はガン見になるのですがwww)

このくらいになると単玉のほうが相当有利なので、ぜひお持ちのマクロ100mmF2,8のL玉を有効にお使いくださいね!

絞り開放で撮れば、相当良い!はずですので。

 

ちなみに儚げな描写で定評のあるAi-Sニッコール105mm F2,5 (中古で15,000円ーくらい)を開放2.5で、ニコン→EFマウント変換して撮影すれば、完全無敵な仕上がりも得られますがwwww

(あの時代のニッコールの中望遠は色相が青いので切なく写るんだなあ、これが笑)

山口さんが見事、レンズ沼にはまってしまいますので、ご紹介のみに留めます(爆笑)

 

データ提供のご協力まことに有り難うございました!!