2011年

6月

04日

写真技術 シャドーハイライト

 

 

写真技術 シャドーハイライト

 

 

フォトショップやデジタルカメラが日々進化する中、フォトディレクションもまた、日々、進化します。

 

僕が手代木先生にwebを教わりながら、同時に同期の受講生にフォトショップを教える中、最も教える回数が多かったのが このシャドーハイライトです。

 

また、個人的な作品「神座かみくら」でも輝度差の激しい森の光などがメインテーマでしたので、その再現にはこのシャドーハイライトが大活躍しました。

 

そう、光の再現にはこのシャドーハイライトが欠かせない!のです。

 

 

 

上記の写真、宮崎県高千穂峡にある滝をボートの上より望遠で撮影したデータをそのまま、何もせずrawより展開しただけの画像です。

このままでも割と強い絵なのですが、シャドー部分が真っ黒けなので絵に奥行きが足りません。

 

そこで件のシャドーハイライトの出番となります。

 

 

 

 

まずシャドーハイライトには調整レイヤーが存在しないので、背景をコピーして調整レイヤー化します。

この写真の写真の場合、シャドー100%掛けたものを背景の上に不透明度40%のっけたものを合成し一枚のレイヤーとし、背景コピーの2と名付け下地のレイヤーとしました。

(なぜ調整レイヤー化したかといえば、上にのせてから二枚のレイヤーの不透明度で調整したほうが客観的に濃度が選びやすいからです。説明では判りづらいので実際試してみてください)

 

それが上記の写真です。

これでシャドー部がおきてる写真ができました。このままでは当初の重厚なトーンが失われますので、ここに大本の何もいじってない背景のコピーをのせた上、レイヤーマスク上でシャドー部のみブラシを濃度を変えて起こしておきます。

 

下記のとおりです。

 

 

 

 

ここでは 背景のコピーは背景に同じ

     背景のコピー2は背景のシャドーを起こした画像

 

つまりレイヤーマスク上で塗りつぶすことで下地のシャドーを都合良く明るめに起こしている訳です。

 

(なので一番下の背景レイヤーはこの絵的には意味がなく、単なる非常時のバックアップ画像になります。)

 

で最後に緑を落ち着かせるため、特定色域の選択 イエロー系のみマゼンタ50%を掛けます。

 

 

 

毎度、僕の写真はどのメーカーのカメラであれ、イエロー系をマゼンタ側に倒します。何故なら、ベイヤー方式のデジカメ画像はその機構上、緑が一番嘘くさく感じるからです。(コレに関しては別項にて解説する予定です)

 

 

これでこの写真が完成しました。

 

 

 

 

 

 

シャドーからハイライトまでなだらかなグラデーションが再現されていることにより、奥行き感のある立体的な写真が完成しました。

 

 

今回は少しだけ複雑な処理を施しましたが、ポイントは相変わらずレイヤーとレイヤーマスクの使い方だけです。こればかりは実際に手を動かして作業し、体感しないと手に入らないので実践あるのみです。

デジタル時代の新標準を是非手のうちに入れて頂きたいと思います。

 

尚、明るい画像で同じ事をすれば、今度はハイライト側のトーンが出ている写真が制作可能になるのですが、明るい写真はハイライト側の情報が残ってない場合が多いので、基本暗い写真を明るくシャドー起こしするほうがトーンを整えやすいです。撮影時、もし露出に迷うようなことがあれば、露出補正にてアンダー目の写真も押さえておくことを強くお薦めします。

 

 

 

 

 

 

次回、ちょっとブレイク、写真と愛について軽くコラムします。

お楽しみに。